産業界に貢献することで
大きな達成感を感じています

経営・人材革新センター
観光・サービス産業ソリューショングループ
山野辺 健

一般社団法人日本能率協会(以下、JMA)は、多様な人材の採用を進めています。
アルムナイ採用(自社の退職者を中途採用する人事施策)もそのひとつです。

経営・人材革新センター、観光・サービス産業ソリューショングループ所属の山野辺健もアルムナイ採用の一人です。
2015年にJMAに入職し、2021年に退社、2024年に再び入職しました。
現在の担当している業務やJMA入職の経緯などを聞きました。

アジア最大級の国際展示会「FOODEX JAPAN」を担当

現在の業務について、教えてもらえますか?

観光・サービス産業ソリューショングループに所属し、主に食品分野を担当しています。具体的には、「FOODEX JAPAN」という食品と飲料の国際展示会を担当しています。

「FOODEX JAPAN」は、毎年3月に東京ビッグサイトで開催しているアジア最大級の展示会です。昨年は、約80ヶ国が参加し、約3,000社が出展。世界各国から約76,000人の方にご来場いただきました。

また、大阪インテックスで毎年開催している「ホテル・レストラン・ショー & FOODEX JAPAN in 関西」も担当しています。

山野辺さんは2015年にJMAに入職し、2021年に退社、2024年に再び入職されました。最初にJMAの仕事に興味を持った理由は?

JMA入職前は食品メーカーに勤めていました。出身が福島県なのですが、2011年に東日本大震災があり、その影響で倒産してしまった企業がありました。そういう状況を見て、「苦しんでいる会社のために支援できる仕事はないだろうか」と思うようになりました。

食品会社に勤めていましたので、「FOODEX JAPAN」のことは以前から知っており、そのつながりからJMAのことを知りました。展示会で企業の販路拡大を支援したり、研修を提供することで人材育成を助けることができるということでしたので、自分がやりたいと思っていた仕事ができるのではないかと考え、入職しました。

企業を支援する活動にやりがいを感じる

2024年に再度、JMAに入職されることになりました。戻ることになった理由は?

新型コロナウイルスが発生して、リアルなコミュニケーションである展示会は非常に厳しい状況になりました。「FOODEX JAPAN」も、大きな影響を受けました。これがJMAを退職する大きな理由となりました。

退職後は、「コロナ禍で苦しんでいる企業の支援をする仕事をしたい」と思い、官公庁に就職しました。その後、ビジネス系のメディア企業に転職しました。

2つとも、産業支援に関係する業務をしたいと思っての転職だったのですが、実際は、その希望を叶えることができませんでした。「企業を支援している」という実感を得ることができなかったのです。

「FOODEX JAPAN」を担当していた時は、出展者様から御礼を言っていただくことが多々ありました。「出展して、本当に良かった」「出展したおかげで、海外輸出が決まりました」「商談が決まり、工場のラインを新しく建てることになりました」などです。

2016年の熊本地震で苦しんでいた熊本の企業様から「FOODEXに出展したことで輸出も決まり、震災を乗り越えることができました」と言っていただいたこともあります。

そのように企業支援につながる仕事をすることができて、やりがいを感じていたのですが、転職後は似たような仕事をしているにも関わらず、「お客様のためになっているのか?」という疑問を持つことが多くなりました。

「産業界全体に寄与するような仕事がしたい」と思ったのが、JMAへ戻りたいと思ったきっかけです。退職する時、当時の上司に「いつでも戻ってきていいよ」と言われていたこともあり、戻りやすい環境だったこともあります。

福利厚生が充実した職場

再びJMAへ戻った時の職場の印象はいかがでしたか?

「以前よりも福利厚生が充実して、働きやすい職場になった」と感じました。以前はスーツを着用することが基本だったのですが、TPOに合わせたオフィスカジュアルが許容されるようになっていました。職場内にフリードリンクが用意されて、働きやすい環境にしようとしていると感じました。

高い生産性が求められる業務であるため、決して楽な業務ではないことは以前と変わりありませんが、非常にホワイトな職場環境だと思います。

これは私が外部の企業を経験したからこそ、そのように感じるのかもしれません。前職では、深夜まで仕事をすることもありましたが、JMAの場合は勤怠管理がしっかりしていることもあり、そういうことが非常に少なくなりました。

再び「FOODEX JAPAN」を担当されるわけですが、2024年開催時の感想はいかがでしたか?

終了後に、出展者の方から良い反応をいただき、とても嬉しく思いました。日本のみならず世界から食品業界の方が集う場として、チームメンバーが一致団結して努力してきた結果だと思っています。

昨年は、これまで以上に多くの企業様から出展のご希望をいただきました。広大な展示スペースであるにも関わらず、出展のキャンセル待ちをいただくほどでした。みなさまから高い評価をいただけたことに感謝しています。

産業界のために働く仲間を待っています

今後の目標を教えてください。

2025年に東京で開催される「FOODEX JAPAN」を成功させることが、まずは直近の目標です。次回の開催は、記念すべき50回目になります。50周年ということで、特別な展示やイベントを予定しています。たくさんの方にご来場いただけるよう、準備を進めています。

おかげさまで「FOODEX JAPAN」は出展者様・来場者様から高い評価をいただき、ご満足をいただいていますが、今後もさらに国際展示会としての立ち位置を高めていくことができればと思います。日本企業の世界進出を支援できればと考えています。

JMAの仕事に興味を持っている方へ、アドバイスやメッセージをお願いします。

私は、JMAは自分のキャリアや専門性をさらに伸ばすことができる場だと思っています。自分の強みを発揮することができます。

私の場合、これまでの食品関係のキャリアを活かすことができていますが、他の分野・業界で経験を積んだ方でも、自分の強みを活かすことができます。また、特定の分野での経験だけではなく、自己の強みだと思っている特質を活かすこともできます。

現在、「FOODEX JAPAN」を担当していますが、食品関係に興味を持っていたり、グローバルなビジネスに興味を持っている方には非常にやりがいのある仕事だと思います。
一緒に産業界のために働く仲間を待っています。

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